【MOS試験】資格の概要・試験難易度を解説。独学で合格できる?

MOS試験,内容

MOS試験は、マイクロソフトオフィス製品に含まれるアプリケーションソフトの操作スキルを、マイクロソフト社が公式に認定する資格です。MOSはマイクロソフト・オフィス・スペシャリストの略称です。

 

実務で必要なスキルを客観的に証明する資格として、世界各国で実施されている実技試験です。国際資格なので世界で通用するというメリットがあります。ExcelやWord、PowerPointなどソフトに合わせて5科目の資格があり、レベル、バージョンにより異なります。

 

ExcelとWordは難易度により、スペシャリスト(一般レベル)とエキスパート(上級レベル)の2種類があります。一般事務として勤めているならExcel、Wordを使いこなせると作業効率が一気に上がります。

 

営業職の仕事をしているなら、PowerPointを使いこなして効果的なプレゼンテーション資料を作成できます。一般的な会社への就職活動なら、Excel、Word、PowerPointの3つの資格があれば十分です。

MOS試験を受験する人

MOS試験の累計受験者数は410万人を超えています。ビジネスに必須の資格として、第一線で活躍している企業人を中心に学生、管理職世代など幅広い世代の方が受験しています。

 

2017年受験者データによれば、もっとも多いのは20歳以下の37.0%で、21~30歳が30.7%で続きます。31~40歳は14.6%、41~50歳は11.6%、51歳以上も6.1%です。

 

大学でMOS資格を学習ツールに活かす取り組みを実施しているところもあり、学生の受験者数が多くなっています。
MOS試験を通して国際的に活躍できる人材育成を目的とした世界学生大会もあるため、資格取得のモチベーションになります。

 

また、就職活動のためにMOS試験を受験する学生も多いです。入社後に資格を活かして資料作成や、操作方法のアドバイスができると職場で評価されている例もあります。

 

MOS試験合格者の就職先

Office製品はパソコン自体に搭載されていることが多いため、職場への普及率は非常に高いです。仕事で必要なソフトの実用的な能力を証明できるので、企業にとって即戦力として評価されます。

 

あらゆる業種の企業への就職や転職の際に、MOS取得は有効なアピールポイントになります。バージョンによって試験内容が異なるため、就職や転職に活かすなら、最新バージョンの試験を受けた方がよいでしょう。

 

国際的に通用する資格なので、外資系企業の就職の際にも自己アピールのツールとして有効です。入社後、企画書や資料作成などの際にスピーディに作業を進めることができて、実際の仕事で役立てることができます。

 

MOS試験の概要

MOS試験はオンラインか郵送で申し込む全国一斉試験と、最寄りの会場で受験できる随時試験の2種類の受験方法があります。コンピュータによる実技試験(CBT)で、勉強方法は独学と対策講座を受講する方法があります。パソコンに苦手意識がなければ、独学で十分対応することが可能です。

 

過去問は公開されていませんが、各科目で出題範囲の設定があり、対策教材を購入することもできます。仕事で普段からソフトを使用していれば、テキストで2週間から1ヶ月程度勉強することで対応可能です。

 

独学では不安という方は、MOS試験会場となるパソコンスクールの対策講座を受講すると良いでしょう。本番のMOS試験ではスクールのパソコンを使って受験することができます。

 

受験資格

年齢、学歴、国籍など問わず、誰でも受験できます。ただし、小学生以下の場合は保護者の同意が必要です。2回目以降の再受験ではルールが決められています。
同じ科目を再度受験する場合は、前回の受験から24時間(1日)経過する必要があります。3回目以降の受験の場合は、前回の受験から48時間(2日)経過することが必要です。また、2回目以降の合格では合格認定証が発行されません。

 

合格率

MOS試験は科目別、レベル別、バージョン別に受験するため、難易度は一様ではありません。
合格率は非公表ですが、資格試験学校の調査によれば、スペシャリスト(一般)が約80%、エキスパート(上級)が約60%です。
MOS試験は実技試験で、特に一般は実用レベルのため、普段からパソコンをよく使っていれば、高い確率で合格できると言えます。

 

試験日

全国一斉試験は毎月1~2回実施されます。随時試験はパソコン教室など各試験会場で日時を設定しています。

 

受験料(税込)

Word2016 スペシャリスト(一般) 10,584円 学割価格 8,424円
Word2016 エキスパート(上級) 12,744円 学割価格 10,584円

 

Excel2016 スペシャリスト(一般) 10,584円 学割価格 8,424円
Excel2016 エキスパート(上級) 12,744円 学割価格 10,584円

 

PowerPoint2016 10,584円 学割価格 8,424円

 

Access2016、Outlook2016もPowerPoint2016と同じ価格です。

 

出題内容

科目別、レベル別、バージョン別で出題内容は異なります。
Wordスペシャリスト(一般)レベルは、サイズやフォントの変更、表の作成・編集など基本的な編集機能スキルを判定します。
エキスパート(上級)レベルでスタイル機能や目次・索引作成などの長文機能、データ取り込みなど拡張機能スキルを判定します。

 

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