医療関係の資格は人の健康や命を守る、非常に大切な資格です。医師や歯科医師を始め、薬剤師、助産師、保健師、臨床検査技師、理学療法士などほとんどが国家資格となっています。
一方で医療事務や調剤薬局事務などは民間の資格で、通信教育や独学で取得することが可能な資格もあります。民間の資格であるということは、業務を行なう上で法的な効力はないため、資格なしでも業務に従事することができます。
ただ、医療に関わる仕事であり、一般事務とは違って専門的な知識も必要とされます。就職活動をする上で、資格を持っている方に比べ、資格なしの方は選べる求人件数に限りがあるでしょう。
医療の高度化に伴い、職種が専門化し、レベルに応じて新しい医療関係の資格も増えています。比較的新しく医療関係の資格として認知されている4つの資格についてご紹介します。
現在の医療事務は、医療現場のIT化により、新しい知識を求められる現場が増えてきています。
すでに医療事務の資格を持っている人はもちろん、これから医療事務の資格を取ろうとお考えの方も資格のスキルアップが必須になっているのです。
女性に大人気の医療事務資格通信講座ですが、医療事務と言っても色々あります。
コンピュータやカルテオペレーション講座は、医療事務の資格取得後に取る人も多いです。
また、最初から医療事務OA実務能力試験や医療事務でも難しいと言われる医科2級医療事務実務能力認定試験をチャレンジする人もいます。
病院や薬局などで医療事務として働きたいならば、この2つの医療事務資格は強みになるのです。
「しっかりした資格を持っていたい」というしっかりした女性にピッタリの資格なのです。
診療報酬請求事務能力認定試験は医療事務に従事する方が受ける民間の試験です。
「医療事務管理士技能検定」は医療事務の基礎と呼ばれますが、診療報酬請求事務能力認定試験は医療事務の最高峰と呼ばれます。
「医療事務管理士技能検定」が医療事務の仕事に就く第一関門とすると、診療報酬請求事務能力認定試験は第二関門に当たります。
医療事務に従事している方がスキルアップのために受験を考えることが多いようです。
実際、試験対策のテキストはある程度診療報酬算定の知識がある方向けに作成されています。
試験内容は学科問題の他にレセプトを作成する実技試験があり、実際の業務に即した濃い中身になっています。
合格率も30%前後と難易度は高いですが、独学で受験することは可能です。
その代わり、医療事務の基礎がない場合、半年くらい前から基礎学習をスタートさせる必要があります。
医療事務の基礎学習は通信教育で受講することができますし、短期間で基礎固めができる講座も用意されています。
年々、OA化が進む医療事務で必要とされるコンピュータの知識と、オペレーション能力を審査し、認定する民間の試験です。
医療事務では専用アプリケーションを操作し、コンピュータによるレセプト作成を行うため、コンピュータ操作技能は必須です。
医事コンピュータ技能検定試験は平成8年に始まり、医療機関のコンピュータの操作技能を認定する唯一の検定試験です。
レセプト請求事務のOA化や、オンライン化による医療データの情報共有など、医療現場におけるIT化が急速に進展しています。
医療事務に従事する方はデジタルスキルに長けたエキスパートの実力が求められています。
医事コンピュータ技能検定試験は、病院やクリニックで医療秘書や事務職の仕事に就きたい方は取得しておくと就職活動に有利です。
医事コンピュータ技能検定試験はレベルに応じて準1級、2級、3級の3種類があります。
3級は基礎的な知識、2級はコンピュータによるレセプト作成能力、準1級は専門的知識と専門的なレセプト作成能力が問われます。
医療事務と並んで女性に人気がある調剤薬局事務は、専門資格にも拘わらず、手軽に取得できる民間資格として注目を集めています。
患者さんの受付対応、会計、調剤する薬剤に関わる書類の管理や整理、レセプト作成などが仕事内容です。
医療事務との違いは対応する業務範囲の広さです。
入院や処置、手術などにも対応する医療事務に比べ、調剤薬局事務は薬剤に関する対応が中心となります。
国の医薬分業の施策により、診察は病院、薬は調剤薬局という分業スタイルが進められています。
そのため、これから調剤薬局事務の知識を持つ方のニーズはますます高くなると考えられます。調剤薬局事務の仕事自体は未経験でも行うことはできますし、未経験者でも応募できる求人は珍しくありません。
ただ、他に事務スタッフがいない調剤薬局の場合、仕事を教えてもらうことができず、実務についていけないケースがあります。
調剤薬局事務の資格は実務に役立つ実践的な内容になっています。
薬事法の改正により、2009年に新設された登録販売者は、薬剤師に次ぐ一般用医薬品のスペシャリストで国家資格になります。
医薬品を扱う資格は薬剤師と登録販売者の2種類です。
薬事法の改正で、コンビニやスーパーなども一定の条件を満たせば、登録販売者による医薬品の販売ができるようになっています。
一般用医薬品とは医師の処方箋がなくても購入できる、かぜ薬や鎮痛剤などの医薬品のことです。
登録販売者が販売できる医薬品は第二類医薬品と第三類医薬品で、一般用医薬品の約9割を占めます。
第二類は副作用としてまれに入院が必要な健康被害が生じる可能性がある成分を含みます。
第三類は日常生活に支障はなくても、体調不良が起きる恐れがある成分を含む医薬品です。
第一類は特に安全性に注意を要する成分を含むため、薬剤師でないと販売できません。
登録販売者は誰でも受験可能ですが、医薬品の販売ができるようになるには、試験に合格後5年間に通算2年以上の業務経験が必要です。
歯科助手の資格取得を目指す人は、圧倒的に女性が多いです。
通信講座なら働きながらでも、子育てしながらでも取得することが可能です。
また、歯科助手になると土日祝休みも可能ですし、パートやアルバイトの仕事も多いので、初めて資格を取る人にもピッタリの職業と言えるでしょう。
他にも歯科医院など安定的で人気の職場に復職・転職したい人にもおすすめできます。
歯科助手の資格が取れれば、履歴書に書くことができますし、医療関係や役所関係の面接でもアピールすることができるでしょう。
他にも、歯科助手の通信講座なら、講座修了で資格が取れるものもあり、更に試験を受けなくても良いものがあります
医療現場では看護師不足が深刻になっており、看護助手の需要も増えています。
看護師を助ける役割の看護助手は、看護師へのステップアップとしてだけではなく、重要な役割として医療現場で注目されているのです。
看護助手は、看護師の仕事をサポートする役割として病院ではなくてはならないポジションになりつつあります。
看護助手の資格には、全国医療福祉教育協会が認定している「看護助手実務能力認定試験」があって、資格を取ることにより、医療機関が看護師の補助的役割ができると判断ができるのです。
通信講座を修了する事で看護助手の資格をとることが可能なため、試験合格が必須ではありません。
看護師の資格に比べると時間もかからず取りやすいと評判になっています。